那須岳における遭難事故の原因別件数(人)

原因 男性 女性
店頭・骨折 30人 35人
道迷い 21人 10人
病気 10人 9人
強風 10人 2人
疲労 5人 0人
その他 4人 4人
転落 3人 3人
落石 1人 1人
< 考察 >
転落と、道迷いで、男性の60%強、女性の60%強となる。平成17年度警察庁発表の「山岳の概要」による、 道迷いと、転倒を解決すれば、わが国の山岳遭難の3分の2は解決するという統計と一致することがわかる。 転倒による遭難の場合は中の茶屋から、峰の茶屋に至るメインルートであり、コース上に散在する浮石によることが多い。 強風による遭難の10%は那須特有の季節風による。那須岳が交通の便利さ、標高などから経験の浅い登山者や、 高齢者がターゲットに選ぶ傾向にある。いずれにせよ、不注意や自己の技能を過信したり、健康状態や自然条件を考慮せず、 無理をして登山している結果と考えられる。

遭難事故の月別発生状況(人)

  男性 女性
1月 7人 2人
2月 1人 0人
3月 3人 2人
4月 5人 1人
5月 9人 8人
6月 7人 16人
7月 10人 4人
8月 8人 16人
9月 9人 10人
10月 17人 15人
11月 2人 0人
12月 6人 0人
< 考察 >
転落と、道迷いで、男性の60%強、女性の60%強となる。平成17年度警察庁発表の「山岳の概要」による、 道迷いと、転倒を解決すれば、わが国の山岳遭難の3分の2は解決するという統計と一致することがわかる。 転倒による遭難の場合は中の茶屋から、峰の茶屋に至るメインルートであり、コース上に散在する浮石によることが多い。 強風による遭難の10%は那須特有の季節風による。那須岳が交通の便利さ、標高などから経験の浅い登山者や、 高齢者がターゲットに選ぶ傾向にある。いずれにせよ、不注意や自己の技能を過信したり、健康状態や自然条件を考慮せず、 無理をして登山している結果と考えられる。

遭難事故の年齢別発生状況(人)

  男性 女性
20才以下 4人 0人
21-30才 3人 3人
31-40才 2人 2人
41-50才 8人 6人
51-60才 14人 18人
61-70才 23人 14人
71-80才 3人 1人
81-90才 1人 0人
< 考察 >
那須山系においても中高年の事故が多い。今後ますます登山人口の高齢化が進むなか、 中高年への事故防止指導はもちろんであるが、若い世代への安全指導・事故防止教育が必要である。

登山ウエアにも要注意

平成11年3月末。峰の茶屋跡にて遭難があった、 三斗小屋を発つときには穏やかだった天候が、強風とガスに変わった。避難小屋の南東側に移動したところ、仲間が一人はぐれてしまいました。 捜索依頼を受けて救助隊が捜索したものの、岩がごろごろと見えるだけ・・・・。 だったはずが、実はその岩に見えたのは遺体だったのです。ウエアも、ザックも靴も手袋も黒。よく接近するまで岩と区別がつかなかったといいます。前日の捜索もこの付近を捜索していたが、ガスが多く視界が悪かったため、これでは岩と区別がつかなかったのも仕方がありません。しかし、おそらく意識不明であっても数時間は生存していたかもしれない遭難者。目立つ色や、黒系のウエアでなければ発見も早かったかもしれないと悔やまれてなりません。
遭難時だけでなく、仲間同士の相互確認のためにも、ウエアの色にも要注意。

地図の携帯を忘れずに

一人の青年が、弥陀ヶ原近辺の登山道で空腹で動けなくなったと家族からの要請があった。状況がつかめないまま、防災ヘリの要請をした。 しかし、もし地図があれば、その地点はロープウエイの駅までわずかな距離であり、いくら空腹でも成人した大人なら気力で行動し、 自力で下山できたと推測されます。防災ヘリに依存するのは簡単ですが、セルフレスキューを心がけてください。

十分な食糧と、装備で

花の季節、紅葉の季節など入山者の多い時期に、遭難事故も多発します。山の天気は強風や、ガスなどで一変します。強風による遭難の10%は、那須特有の季節風によります。 もしものときのために、十分な食糧、十分な装備を備えて、出発しましょう。登山カードの記入も忘れずに。遭難した際の、捜索ルートの手掛かりにもなります。

ベテランこそ気を付けて

那須岳は交通の便の良さから、高齢者、経験の浅い登山者がターゲットに選ぶ傾向にあります。不注意や、自己の技能を過信してしまったり(いつも登っているから・・・は危険です)、健康状態や、自然条件を考慮せずに、無理をして登山を行うと事故につながります。 慣れているから大丈夫とは、思わないようにしましょう。